高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

名刺のお話

昨日、本というか紙というか、それに対するヘンなありがたみを感じた話を載せましたが、やはり紙にはそれなりの思い入れがあります。

 

原稿を書く紙…写真をプリントする紙…今日は名刺のお話。

 

名刺って、私にとってはなかなか作るのが難しいモノでした。

 

まず、自分の肩書きが定まらない。定めたくない。当然メインは物書きですが、写真も撮ってますし朗読もしています。動画も撮りたい。舞台に色気を出したこともある。まだ見つけてないが、もしかすると物を書くよりももっと、上手く表現できる何かがあるかもしれない(絵は有り得ないけど)。

そう思うと限定したくない。そんなことをごちゃごちゃ考えて、ずっと作らないままになっていました。

 

しかし2年ぐらい前かな、とある出版社の方から「原稿を送って」との依頼が。

 

思えばその数年前、ちょとした文学賞の授賞式の時も、私は名刺を持たずに後悔していた。

 

さすがにそろそろ作ろうか。

そう思い立ったわけです。

 

しかし、ここからまたヘンな方向に頑張るんですね、ワタシは。

 

まず紙。これは絶対ショボいのはイヤ。

そして印字。やっぱりこれは活版印刷(出た!)。

で、くだんの肩書き。

 

さんざん思い悩んだ末に出来上がったのがコレ。

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F値1.2のボケ味がスゴイ! って、ここでは関係ないハナシ



 

 

199㎏(いま思えばなんでキログラム表記なんだろ? 重たすぎない???)のコットンペーパー。色はスノーホワイト。もちろん活版印刷

そして肩書きは…シンプルに名前のみ!

 

けっきょくね、何にでも成り得るのはまっさらな状態かな、と…わりとありふれた所に落ち着いた。

 

いやはや、タイヘン。でも楽しかった(笑)。

 

 

で、こんな苦労をした挙げ句どうなったか。

 

原稿も送ってあとは連絡待ち。しかし…

 

なんと、いくら待っても音沙汰ナシ!

 

なんだろう? 

 連絡してみると

「スイマセン、忘れてました!」…おっと。

「急いで読みますね」の言葉を信じて再び待つ。

 

 

…連絡、こない。いくら待っても、こない。

 

なんとまぁ、せっかく原稿も推敲しなおして送ったのに。なんだかこちらからしつこく訊くのも難しくなっちまって現在に至る。

 

きっとね、これから数年後、あの編集の方が退職される時にでも、机を整理している時に出てくるんですよ、私の原稿が。

で、「うわ、こんな傑作が!」と…。

 

なってくれ。いやホント。マジで。頼むから…。

 

 

 

あ、ちなみに私が名刺をお願いしたのはコチラ。バードデザインレタープレス。お世話になりました。

https://birddesignletterpress.com/