高北謙一郎の「物語の種」

読み物としてお楽しみいただけるブログを目指して日々更新中。

サプール

ときどき忘れた頃に話題になり、私もたびたび忘れた頃に思い出すサプールだが、まったく面識もないにもかかわらず、ふと「彼らは元気だろうか?」とか思ったりもする。

 

なんだか遠い遠い親戚みたいな存在だ。

 

さて、サプールとは?

 

SAPEURS  - Gentlemen of Bacongo

SAPEURS - Gentlemen of Bacongo

 

 

アフリカ大陸はコンゴ共和国に暮らす、世界一のファッショニスタ集団。

世界最貧国のひとつといわれ、国民の平均月収は2万5千円程度。1日の生活費は130円にも満たない額で暮らす人びと…そんな中で、年収の半分近くを高級ファッションブランドに注ぎ込み、奇抜ともいえる色づかいでその身を包む彼らこそが、「お洒落で優雅な紳士協会」…そんな意味のフランス語の頭文字を省略した、サプールと呼ばれる人びとだ。

 

 

THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン
 
WHAT IS SAPEUR ?――貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち

WHAT IS SAPEUR ?――貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち

 

 

サプールについてはネット等で検索すれば色々な情報を得ることができる。

なので、私が敢えてここで細かな歴史的背景や彼らの生き方、考え方を書き記す必要はないだろう。

 

 

よって、ここからは私の話。

 

ファッションについては、いささかウルサイ方だと思う。ヘンにおとなになってから目覚めたので、いわゆる「こじらせた」、という状態なのかもしれない。

 

高校時代、修学旅行で偶然にして校長せんせいとオソロイだったという伝説を持つ男…それがワタシだ。

 

なかなかのツワモノなのだ。

 

そもそも、子どもの頃はジャージしか着ていなかった。自分が何を着たいのかなんて分からなかったし、何が似合うのかなんて考えたこともなかった。だいたい、どこにそんな服が売っているのかさえしらなかった。

近所のしまむらぐらいしか、私に選択の余地はなかったのだ。

 

まぁそんな少年時代を送った私も、紆余曲折を経て大人になった。大人になった私は、ファッショニスタの仲間入りを果たすべく、日々邁進した。精進もした。ビンボーにもなった。

 

だからなのか…と、いったい何が「だからなのか」は知らないが、サプールには親近感を抱いている。まぁ、彼らのような深い思想もないし、派手な色味を着こなすのはまだむずかしいが、それでも校長せんせいとは一線を画するスタイルにはなったはずだ。と思う。

校長せんせいが私の上をいく進化を遂げていなければ、のハナシではあるが。

 

 

何はともあれ、彼らのファッションは服装だけではなく、生き方そのものも含む。常に注目を集める存在であるがゆえに、その立ち居振舞いも紳士であろう、というのが基本理念だ。見習いたいモノである。